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脳梗塞治療のガイドライン

脳梗塞治療のガイドライン

脳梗塞はいったん起こってしまって神経細胞が死んでしまうと、その部分の脳の働きを元に戻すことはできません。脳細胞が死なないうちに血液の流れをもとに戻すことができればいいのですが、それが可能な時間は発生から3時間から、せいぜい6時間以内と考えられています。このように発症から数時間以内に治療が開始できる例は非常に少ないのが現状です。


 一般的には脳梗塞の治療は内科的治療が主体です。脳梗塞の急性期には、脳が腫れる脳浮腫が起き、頭蓋骨という限られた容積の中で脳の体積が増すため、脳の圧力が増し、浮腫が強い場合は脳幹部が圧迫されて意識障害や呼吸停止をおこして大事に至る場合もあります。浮腫を軽減するため薬剤(グリセオール等)が投与され、血液の粘度を下げ、血管を広げるために十分な水分を与えます。また血栓を溶かす薬や、これ以上血栓ができないような薬も使われます。


 急性期が過ぎてからは、血栓を予防する抗血小板薬であるアスピリン(バファリン)やチクロピジン(パナルジン)を飲み続けることになります。脳塞栓の場合は予防のために心臓で血液が固まらないようにする抗凝血薬であるワーファリンが使われます。


 2005年10月から発症後3時間以内の脳梗塞の治療に組織プラスミノーゲンアクチベータ(アルテプラーゼ)の静脈注射法が追加されました。以前から米国で用いられていましたが日本でもようやく使用できるようになりました。しかしこの治療法には条件があります。


発症後直ぐに病院に行くことができて CTスキャンの検査ではっきりした異常がみつからず
3時間以内に治療が開始できる場合
に限ります。この方法は脳の血管に詰まった血栓や塞栓を溶かす方法ですが、逆に脳に出血を起こして症状が悪化することもあります。またどこの施設でも実施できるわけではありませんので、いざというときには大きな病院へ行くことをお勧めします。

日本脳卒中学会(2004度)より

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